関連行事

公開シンポジウム 要事前申し込み:定員80名

年月日: 2018年615日(金)
「南海トラフ地震に向けた文化財の防災・減災─四国4県の取り組みから考える─」
会 場:高知県立高知城歴史博物館
主 催:文化財保存修復学会・高知県立高知城歴史博物館
共 催:国立文化財機構文化財防災ネットワーク推進本部
    国立民族学博物館
    こうちミュージアムネットワーク

開催趣旨
 甚大な被害をもたらした 2011 年 3 月 11 日の東日本大震災は、これまで幾度となく、
大きな被害をもたらしてきた南海トラフ地震への備えを迅速に進める必要性を改めて。
認識させられるきっかけとなりました。
また、災害からの復興では、その地域で育まれた文化を被災者が改めて感じることで、
復興の原動力になりうることが明らかとなり、地域に根差した文化財の新たな役割を
知ることができました。
 東日本大震災の発生以降、さまざまな形で地域に根差した文化財の防災・減災を視野に
入れたネットワークの構築が試みられるようになりました。この動きは、南海トラフ地震で
大きな被害が予想される四国においても積極的に試みられ、その活動は全国的にも最先端の
ものとなっています。
 そこで、本シンポジウムでは、特別講演において、南海トラフ地震で予想される被害状況に
ついて紹介し、防災・減災の重要性について認識を新たにします。また、南海トラフ地震に
備えて、防災・減災を視野に入れた文化財保護活動の四国 4 県の取り組みについて、
それぞれの県で中心的な役割を担っている講師が報告します。
予想される大災害を前にいかに備えるのか、災害発生後、これまで育んできた文化を
のように生かしながら、復興活動を展開していくのか、これらのことを文化財保護の
視点から考えます。

プログラム(予定)
12:00 開場
総合司会 松島朝秀
13:00-13:05 開会挨拶 渡部 淳(館長)
13:05-13:10 趣旨解説 日髙真吾
13:10-13:50 特別講演(40 分)
「南海トラフ地震による被害予想」
岡村 眞(高知大学防災推進センター客員教授 高知大学名誉教授)
13:50-14:00 休憩
14:00-15:20 事例報告 20 分×4 本
南海トラフ地震に向けた文化財の防災・減災―四国 4 県の取り組み
(14:00-14:20) 「こうちミュージアムネットワークの活動
     ―災害時の資料保全に向けた取り組みと課題」
田井東浩平(高知県立高知城歴史博物館)
(14:20-14:40) 「香川県における資料保全活動について」
御厨義道(香川県立ミュージアム)
(14:40-15:00) 「徳島における歴史資料の保全活動と地域史研究」
町田 哲(鳴門教育大学)
(15:00-15:20) 「愛媛資料ネットの誕生と活動―芸予地震から南海トラフ地震へ―」
胡 光(愛媛大学)
15:20-15:30 休憩
15:30-16:30 パネルディスカッション(座長:和田 浩)
16:30-16:40 総 括 岡田 健
16:40-16:45 閉会挨拶 内田俊秀
16:45-18:00 館内見学
   
実行委員長 内田俊秀(災害対策調査部会拡大委員・京都造形芸術大学名誉教授)
副実行委員長 日髙真吾
委 員 荒井 経、胡 光、小谷竜介、田井東浩平、高木敬子、
橋本拓也、 松島朝秀、町田 哲、和田 浩

申し込み方法
下記、E-mail アドレスまで必要事項記入のうえお申し込みください。
アドレス: taikai40@jsccp.or.jp
必要事項:氏名(ふりがな)、連絡先住所、電話番号、
     E-mail アドレス、所属(勤務先もしくは学校名)
     文化財保存修復学会(会員・非会員)
※定員になり次第、締め切らせていただきます。

プレイベント 要事前申し込み:定員30名

年月日: 2018年615日(金)
エクスカーション「高知県の手漉き和紙の可能性 見せる・拡げる」
会 場:高知県立紙産業技術センター

文化財保存修復学会第40回大会プレイベントとして、高知県立紙産業技術センターにおいて、見学会を開催します。この見学会では、紙産業技術センターで実施している繊維鑑定や和紙の意匠性を利用した製品開発事例のご紹介、設備見学を実施いたします。また、修復紙としても利用されている土佐和紙の多様性についてご紹介するとともに、高知県内の和紙製作者を交えた紙資料の修復に関するワークショップを実施いたします。

<スケジュール>
13:30     高知県立紙産業技術センター集合
13:30-14:30 高知県立紙産業技術センター見学
14:30-14:40 休憩
14:40-16:40 ワークショップ「土佐和紙の多様性と紙資料の修復」


※本イベントは、定員に達しましたので受付を終了させていただきました。

特別講演

年月日: 2018年616日(土)
「土佐和紙と文化財修復」(仮)
関 正純((廣瀬製紙(株))

特別ポスターセッション

特1 こうちミュージアムネットワークの活動
—災害時の資料保全に向けた取り組みと課題
田井東浩平(高知県立高知城歴史博物館)
特2 高知県立紙産業技術センターの活動(仮)
殿山真央(高知県立紙産業技術センター)
特3 香川県における資料保全活動について
御厨義道(香川県立ミュージアム)
特4 徳島における歴史資料の保全活動と地域史研究
町田 哲(鳴門教育大学)
特5 愛媛資料ネットの誕生と活動—芸予地震から南海トラフ地震へー
胡 光(愛媛大学)