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ご挨拶

文化財保存修復学会第35回大会および2013年度総会のご案内

　文化財保存修復学会の皆様、益々ご活躍のこととお喜び申し上げます。

　本学会は、わが国の文化財保存と修復にかかわる研究者、修復家、学芸員などさまざまな分野からの会員が1000名を超えるまでに発展してまいりました。大会も回を重ね、第35回大会・2013年度総会を開催することになりました。

　今大会は、宮城県仙台市の東北大学にて、同大学災害科学国際研究所との共催によるものです。口頭25件、ポスター130件の研究発表が行われます。関連機器等も30ブース出展が予定され、盛大な大会が期待されます。

　さて、みなさまご存じの通り、平成23年3月11日に起こった東日本大震災は東北地方一円に大きな被害をもたらしました。震災は膨大な数の文化財、歴史資料等に被害を与えましたが、全国からのご支援をいただきながら、そのレスキュー、そして修復の作業が続けられています。今回は、大会前日に特別の日程を設け、シンポジウムやエクスカーションにより、参加者の皆様へ現在の状況を直接お伝えいたします。

　つきましては、この復興の途にある東北の地において、会員の皆様方の最新の情報発信の場、保存修復のあり方に向けた活発な討議の場として、実りある成果が得られるようふるってご参加いただきますとともに、文化財へ関心のある方々も是非お誘いくださいますようご案内いたします。

　全国からたくさんの方々のご参集をお待ち申し上げます。なお、今大会では、東北地方在住の方々への支援の一環として参加登録費を設定いたしました。会員、参加者の皆様のご理解とエールをいただきますようお願い申し上げます。

2013年1月10日
第35回大会実行委員会